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第13回 シンガポールにおける選手育成 Part2

Sリーグ第29節(今月5日)、今年のCHAMPIONチームであるSAF(Singapore Armed Forces )との戦い、結果は惜しくも1-2で敗れてしまいました。内容的には満足のいくものだったのですが、劣勢試合でも勝ち点3をしっかりもぎ取るあたりが今年のSAFの強さであったように思います。

チャンピオンといえばジェフ千葉がナビスコカップ2連覇を達成。本当にジェフは逞しくなりました。実は自分も1998年に決勝の舞台を経験しています。経験しているといってもベンチで出場の機会は与えられず、ジャージ姿のまま準優勝のメダルを頂きました。ちなみに相手はジュビロ、結果は0-4の大敗でした。

さて今月も先月同様シンガポールの選手育成についてお話したいと思います。

■ナショナルフットボールアカデミー:

シンガポールの育成年代の代表チームを支えているのが、2000年8月13日にシンガポールサッカー協会が立ち上げた、ナショナルフットボールアカデミー(以下、NFA)である。これらの選手たちは、国の優秀なコーチングスタッフによりスカウティングを受けた選手ばかりである。もちろん、日本のトレセンと比べると、小国と言うこともあり、まだまだ規模は小さいものである。現在、U14からU18までの選手が所属しており、将来の代表チームを支えるタレント性ある選手が揃っている。

選手たちは、Jalan Besar Stadium(ジャランベサースタジアム)にある施設(宿舎、トレーニング場、スイミングプールを併設)にて、サッカー選手としての技術的な指導だけでなく、フィジカル面、心理面、そしてアカデミックな勉強まで指導を受けているのだ。これらの主な目的として、以下に挙げられるポイントがある。

1)サッカー選手として必要な知識、経験を教育できる環境を提供する
2)選手が常にポテンシャルを高く維持できるようにサポートする
3)シンガポールのトップレベルのリーグでプレーをする機会を与える
以上の3点が挙げられる。このような環境づくりを現在、進めているところである。そして、ここに所属をしている選手たちは、積極的に国際大会へ参加をするようにしている。これまで欧州の大会などにも参加をしてきた。

また、グラスルーツの環境においても、徐々に変化をしている。シンガポールサッカー協会は、Sports Council(スポーツカウンシル)とPeople’s Association(ピープルズ協会)と協力をして、グラスルーツネットワークの構築と環境整備にチャレンジをしている。それが、PA’s Children League(PAチルドレンリーグ)やSunday Mini Football Tournament(サンデイミニサッカー大会)などである。これらの活動を通して、子供たち、保護者、コーチのサッカーに対する認識に変化を施すことができればと考えている。

このような国をかけたプロジェクトを通じて、少しでも国際レベルに通じる選手育成を行っていきたいと考えているようだ。もしかしたら、その結果が、近年の国際大会で他国と対等に戦えるレベルまで来つつあるのかもしれない。

次回はシンガポールの抱える問題点について話していきたいと思います お楽しみに。

(文)栗原克志 (アルビレックス新潟シンガポール コーチ)


 1977年生まれ、千葉県出身。ジェフ市原(当時)でプレイ後、ジェフのジュニア監督、
 FC東京普及部コーチを務める。その後、単身英国へ渡り、2年間コーチ留学。帰国後、
 アルビレックス新潟・シンガポールのコーチとなる。
 UEFA B ライセンス、日本サッカー協会C級lコーチライセンスを保有。
                                      


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